

“バリアフリー社会”などとよく言いますが、どんな意味をもっていて、どんなふうに使われているのでしょうか?ここでは、バリアフリーの意味や問題点などを見ていくことにしましょう。バリアフリーは身体にハンディがある人だけではなく、足腰の弱くなった高齢者や赤ちゃん連れのお母さんたちも大助かりです。
みなさんはバリアフリーって、どんな意味なのか知っていますか?「バリア」はジャマをするもの、「フリー」がジャマなものがない状態ということになります。車椅子を使っている人が階段を上ることはむずかしいですが、スロープがあったりエレベーターがあれば上の階まで行くことができます。また、目の不自由な人が自力で外に出て、目的地にたどり着くのは簡単ではありません。そこで誘導用の点字ブロックがあれば安全に移動することができます。このように、設備をととのえたり、専用の道具を使ったりすることで目の前のバリアを取り除いていこう…というのが、バリアフリーになります。
「障がい者基本法」という法律にもとづいて「障がい者白書」なるものが作られています。1995年版のこの報告書には、私たちの生活の中にある4つのバリアを取り上げています。建物や道路などにあるバリアだけでなく、制度や人々の意識のなかにまでバリアがあります。
物理的バリア
建築物や道路の段差や急な坂(スロープ)、せまい通路、環境や製品など高齢者や障がい者の生活をジャマする物の形態にかかわるバリアのことです。
制度のバリア
障がいを理由に、能力以前の段階でいろんな条件や基準などを決められてしまって、資格や免許の取得、就学、就職など、社会参加の制限を受けることです。
文化・情報のバリア
点字や手話通訳、音声情報などがないため、耳や目が不自由な人が文化や情報にふれるチャンスが限られてしまいます。
意識のバリア
高齢者や障がい者への心ない言葉、視線、無関心、差別的な意識など、人々の意識の中にあるバリアのことです。
今、日本は高齢化社会が深刻なものになってきています。高齢者がどんどん増えていきますし、ほかに障がい者だっています。今は元気でもいずれは年を重ね、身体的機能が低下したり、いつ・どこで障がいを負ってしまうかもしれません。そんな時代なので、どんな状態にある人でも住みやすいまちづくりが必要なのです。すべての人が生きがいを持ちながら、安心して、自立生活できるまちづくりが求められています。そのためには、バリアフリーがキーポイントになるのではないでしょうか。もっと多くの人がバリアフリーに関心をもつことが、誰もが住みやすい社会に変わるキッカケになります。
実際に車椅子を使っている私個人が思うことは、バリアフリーが何かと話題になっていますが、それにしてはバリアフリーな場所やモノがまだ少ないという点です。一つでも多くのバリアフリーを実現するためには、さまざまな問題点が山のようにあります。バリアフリーに関する問題点を解決していかなければ、人にやさしいまちづくりができません。
制度同士がれんけいしない
たくさんのバリアフリーを生み出すためには、さまざまな制度を組み合わせて、まちづくりをしていく必要があります。
整備が続いていかない
多くの人が生活しているまちは、日々変化しています。いつもまちの状況をよく知ったうえで、何度も悪い点は直していかなければなりません。
住民や事業者が参加しない
今は、全体的に見ても、まちづくりに住民や事業者が積極的に参加しているといえません。より多くの人がまちづくりにたずさわっていきやすいような工夫が必要です。
すでにあるバリアを除きにくい
直すための労力やお金の問題などもあり、昔からある建物などは、残念ながら多くのバリアがあります。こういう場合は、一人ひとりの心配りが大切になってきます。






